2013/02/11

2月11日を考える函館市民集会に参加



 戦争をさせない 思想・信条・信教の自由を守る2月11日を考える函館市民集会が
函館市民会館大会議室で行われ参加してきました。

 函館トロイカ合唱団の「風とタンポポ」と「空を 海を いのちを」を披露
「空と 海と いのちを」は大間原発建設を何としてもストップさせたい、歴史ある美しい町 函館を守りたいとトロイカ合唱団が作詞し、山形県在住の作曲家武義和さん、佐藤みどりさんが作曲したもので今日はじめて披露されたとの紹介がありました。

 歌詞の中には大間原発という言葉はなく、「見えない恐怖に苦しむ国で それでも原発をつくるのですか?」と全国の反原発、脱原発のたたかいでもうたえる内容となっています。





 今、なぜ大間原発か ~核武装を許さないために~ をテーマに
大間原発訴訟弁護団共同代表の森越清彦弁護士が講演。

 森越弁護士は戦時中の日米の原爆開発、アメリカのマンハッタン計画、朝鮮戦争後のアメリカの対日戦略、旧安保条約から新安保条約にかわる中での日米の動き、アイゼンハワーが行った「核の平和利用」演説後の正力松太郎、中曽根康弘らが広島、長崎を経験し核アレルギーをもつ日本国民をメディアを使い、資源小国である日本でクリーンなエネルギーをつくることができる素晴らしい技術だということを浸透させることに成功、また中曽根が1954年に獲得した2億3,500万円の原子力研究開発予算を利用してこのカネを使い原子力研究者をつくりあげていった歴史ををわかりやすく解説しました。

 森越弁護士は、大間原発を語る場合「核兵器開発」の視点が重要と指摘し、
いま六ヶ所村には、3000トンもの使用済核燃料があり、容量の97%にも達し満杯状態。これを解消しようというのが大間原発であり、出口は大間。核開発の出口も大間だ


 大間原発が止まれば全国のすべての原発が止まる
大間原発は危ないということだけではなく、この視点で大間原発を見ることが大切であると語りました。

 森越弁護士のこの発言に対して、私もまさにその通りと感じましたし、今後、市民に訴えるさいにこの視点で、わかりやすく語れるよう努力したいな、しなければいけないと考えています。


 また、日本は資源小国だと、ほとんどの国民が洗脳されていますが、2012年に環境省が調査公表した河川や田んぼを利用した小水力や太陽光など日本のエネルギー資源のポテンシャルとして4憶100万キロワットもあり、100万キロワットの原発で換算すると491基分にも相当し、日本は資源大国なんだという話には私たち自身が発想を大転換させなければならないと痛感しました。


 講演では参加者からの質問に答える場面で、毎日新聞1月22日付けの、各国のエネルギー開発費の内訳でアメリカはスリーマイル、チェルノブイリの二つの事故から学び原子力にかける予算を大幅に削減したのに対して日本は福島原発事故後も同じようにエネルギー開発費用の大部分を原子力につぎ込んでいる実態についても紹介されました。



 政党代表のあいさつでは、民主党の平出陽子道義につづき、日本共産党の紺谷よしたか市議があいさつに立ち、民主党政権下で枝野幸男経産相が大間原発建設容認発言をした以降の函館市、函館市議会の動きを紹介し、2月21日、22日に市議会5会派の代表が自民、民主、公明、共産、維新の5党を訪問し大間原発建設の無期限建設凍結(建設中止)を求めて懇談、要請する。

日本共産党としても4月7日にシンポジウムを開催するなど大間原発建設中止のための運動の一翼を担うと連帯のあいさつを行いました。


   2013.2.11
     本間勝美

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