2012/03/31

古岡さん、はたやまさん招き「春をよぶ女性のつどい」

古岡ともや衆院道8区予定候補


本日午後、函館市亀田福祉センターを会場に、日本共産党函館女性後援会主催の「春をよぶ女性のつどい」が行われました。衆院北海道比例ブロック予定候補のはたやま和也さんと衆院道8区予定候補の古岡ともやさんがリレーでお話ししました。ここ函館、道南で古岡ともやさん、はたやま和也さんコンビで日本共産党の発表した提言や未来社会の展望をしっかりとお示ししていきます。



はたやま和也衆院道比例ブロック予定候補

はたやま和也さん、日本共産党の失った衆院の議席奪還に向けていま全道を駆け回っています。
説得力の中にユーモアを交えて社会保障と税の一体改革、消費税、TPP、原発問題をとてもわかりやすく話しました。間の取り方などなど、私も演説の参考にしたいと自分の演説に使えそうなものをしっかりメモに書きましたよ。内容は企業秘密です(^‐^)V

はたやま和也さんのブログ「はたろぐ」にも注目してください http://hatarogu.blogspot.com/
 


あいさつする市戸ゆたか市議



知っとこ!かずや!&ともや!の〇×クイズではお二人の知られざる?一面が明らかに

                                               2012.3.31

神山児童館開館記念式典が行われました


 函館市内で唯一の児童館空白地域だった神山陣川地区に地域のみなさん待望の児童館が4月に開館するにあたって本日午前に開館記念式典が盛大に行われました。議会民生常任委員として私も式典に参加したほか地元神山在住の市戸ゆたか議員も参加しました。
 
 工藤寿樹函館市長、板倉一幸函館市議会副議長、木村一雄神山町会会長、西川孝一陣川あさひ町会会長、神山小学校児童代表の杉山誠実君、赤川中学校生徒代表の松野雄大君の6名がテープカットを行いました。


 
もちつきをする木村神山町会長



西川陣川あさひ町会会長も

<><><>
記念式典後には神山町会、陣川あさひ町会の関係者が揃いの法被姿でもちつきを行い、児童、生徒たちも参加して、出来上がったモチはおしることして振舞われました。





乳幼児専用室


図書室

子どもたちは、図書室ではさっそく興味のある本を探し、乳幼児室にある遊具で遊んだり、集会室では人生ゲームをやろうと仲間に声をかける場面も見られました。

館内は木材を多く取り入れ温かみがあり、どの部屋も太陽光が入り明るい空間になっています。太陽光発電と暖房はガスとなっており、温室ガス削減の取り組みも行われています。

工藤市長と席を同じくする機会がありましたので、市長に新設は神山が最後、今後は開設されてから長い年月が経ち老朽化も進む既存の児童館を考えていかなくてはならないですねと話しました。
 
◆児童館の目的及び役割
  児童館は、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、遊び・生活の援助と地域における子育て支
  援を行い、子どもを心身とも健やかに育成することを目的とする施設。

児童館は主に下記の機能・役割を担っています。
 ①子どもの発達の増進
 ②子どもの日常の生活の支援
 ③子どもや子育て家庭が抱える問題の発生予防・早期発見と対応
 ④母親クラブなど地域組織活動の育成

神山児童館は、これらの児童の健全育成に関する総合的な機能を有する児童館。
また、児童館は、地域における子育て支援の一翼を担う施設でもあり、幼児用遊具や絵本を配置し、子育ての交流の場を積極的に提供している。

◆函館市神山児童館の概要
所在地/ 函館市神山町241番地70
構  造/ 鉄骨造平屋建
敷地面積/1,339.20㎡
延べ面積/478.04㎡
建設費/2億3,327万円(総額)

遊戯室、集会室、創作活動室、図書室、地域交流室、乳幼児専用室  
                                  (函館市発行のパンフレットより)

                                     
                                              2012.3.31





積雪ゼロ我が家の庭にも春が訪れる


チューリップ
 
クロッカス

スイセン




最高気温が10度を超える日が続き、雨も振ったため函館市内では一気に雪解けが進めました。
我が家の庭に目を向けると、チューリップ、クロッカス、スイセンの芽が顔を出していました。

そしてちょっと名前が出てきませんが濃いピンク色の花も咲いているじゃないですか、いつの間にという感じです。今日からまた寒くなり向う1週間の天気予報では雪マークが並んでいます。来週といえば学校の入学式です。もう雪はたくさん。市内の道路がとても汚れていますので、雪よりも雨を期待したいところです。

                                              2012.3.31

2012/03/30

函館「まちの境目」① 時任町と的場町


                                                                                           


函館市内には現在198の町があります。丁目の付く町は函館市内に17あります。函館市では〇丁目も1つの町として数えますので、5丁目まである美原は5つの町となります。
198の町には境界があります。隣接する北斗市、七飯町、鹿部町と境界を接する町もあります。
今回から新しいシリーズものを企画しました。題して函館「まちの境い目」です。

1回目は時任町と的場町の境い目を紹介しましょう。町は道路や川が境界とは限りません。お隣さんが違う町なんてこともあるんです。
時任町と的場町もその一つ、この場所は写真のとおり住居表示板があるのではっきりわかりますね。時任町33番と的場町25番のコンクリート塀の境目が町の境界です。

もとは函館市大字亀田村字柏野と呼ばれていましたが昭和6年に俳優時任三郎のご先祖、時任為基(函館県令「知事」)がこの周辺に広大な時任牧場をもっていたことから「時任町」、また、日本帝国陸軍の射的場があったことから「的場町」と名づけられました。

的場中学校は歌手、三橋美智也の出身校です。長らく明治製菓の「カール」のCMのテーマソングを歌っていました。私が中学時代には激メンというカップラーメンのCMにも出ていました。
函館は北島サブちゃんだけではないんです。三橋美智也の像や歌碑があってもいいと思いますよね。

                                             2012.3.30




2012/03/29

交通機関乗車料金助成制度を考える会が報告集会


 本日午後、亀田福祉センターを会場に交通機関乗車料金助成制度を考える会の報告集会が行われました。私はこの間の議会の動きについて、4つの団体から提出された陳情は日本共産党以外賛成する会派はなく不採択になり、本会議では新しい乗車料金制度の予算が含まれる予算が日本共産党は反対したが他会派の賛成多数で採択されたことについて報告を行いました。


 参加した市民からは港町1丁目に住むが高齢者の乗車カードの販売所は3丁目まで行かなければならない改善できないのか。一方で富岡1丁目町会は緊急の回覧板がまわされ30日に町会館で急遽カードの販売がされる。販売所でも市民から苦情がよせられ通常の業務が出来ないなど混乱していることが報告されました。

考える会は4月1日以降も引き続きさまざまな運動に取り組んでいくことになりました。

                                             2012.3.29


2012/03/28

五稜郭タワーの見える風景⑨



 今宵の特別史跡五稜郭跡と五稜郭タワー、午後7時半すぎに行ってみれば堀はまだ一面氷に覆われていました。ライトアップされた桜の木々を見ながら今年の桜の開花の時期に思いを馳せました。アメリカ、ワシントンDCのポトマック河畔の3000本の桜は老木ながら手入れが行き届いて見事だとか、そして日本一の桜の名所?弘前公園のさくらの手入れも抜群だとか、翻ってわが函館・五稜郭のさくらはどうか、とくに園内のさくらは老木で痛々しいほど。 

 ガーデンシティーを工藤函館市政です。わが函館のさくらの主体はソメイヨシノです。これからは少しづつさくらの種類を増やし、ゆくゆくは函館市内のいたるところで種類の違うさくらが順に咲き誇るそんなまちにしたいものです。

今宵は夜空に輝く月と金星と木星とライトアップされた函館の大地に刻まれた五稜星が競演していました。
 満開の桜に彩られた春の五稜郭が待ち遠しいです。

                                             2012.3.28


2012/03/25

茶色の朝と大阪維新の会


 選挙で勝ちさえすれば民意は示された。すべて白紙委任といわんばかりに自分の意見には無条件にしたがってもらう、そういう人物が首相公選制を声高に叫んでいます。橋下徹大阪市長です。彼が首相になったらと思うだけで空恐ろしくなります。


思想信条、良心の自由をうたった憲法第19条にも抵触する、大阪市職員に対して行おうとしたアンケート調査(内容は思想調査そのもの)は大阪市の特別顧問で函館市出身の野村修也弁護士が担当しています。野村弁護士は小泉政権時代、経済財政諮問会議の専門委員であり竹中平蔵氏のもとで金融庁の顧問をつとめた人物、また小泉政権で内閣特別顧問だった堺谷太一氏は橋下徹大阪市長の指南役です。

ちょっと言葉は過激ですが、アメリカ政府と日本経団連など財界の召使いになっている民主党野田政権はいま「社会保障の解体と大企業と富裕層が栄え大多数のお馬鹿な国民が塗炭の苦しみを味わう国づくり一体改革」へ血眼になって、それこそ不退転の決意で臨んでいます。


自民党の受け皿としてつくられた民主党(旧民主党と自由党の合併で結成)は名実ともに第2自民党となり、各種世論調査でも2大政党離れが顕著なため、第3の受け皿(政党)をつくることが至上命題となりまたぞや財界が自分たちの利益を守るために準備をした政党が橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会です。


いまメディアをつかって虚構をつくり多くの善良な日本国民を欺いて国政も視野に入れています。
小泉でも、野田でも出来なかったことを行うために。

 茶色の朝というフランスの寓話があります。フランク・パヴロフが書いた寓話です。日本でも大月書店が2003年に日本語訳の本を発行しています。私は2004年3月25日発行の第5刷の版の本をもっています。
登場人物は「俺」と「シャルリー」、茶色党が政権を握り、社会が少しずつ茶色に染まっていくがとりあえず自分たちの生活には関係ないと日々過ごしているうちに自分たちに災いが襲ってくるというストーリーです。

やり過ごさないこと、考えることの必要性を説いています。


 小泉純一郎首相が「民間に出来ることは民間に」といいました、郵便局の民営化をするために解散総選挙まで行いました。マスメディアが熱狂的に煽りたて大勝利しました。そして次から次へと国民生活を破壊する政策を進めました。このとき日本は貧困格差が大きく広がっていましたが竹中平蔵氏は日本に貧困はないと断言していました。 小泉フィーバーに熱を上げた函館市民が私にいいました、小泉の野郎に騙されたと。同じことをいう函館市民に何度も出会いました。

日本国民は騙されやすいのか、忘れやすいのか・・・ 人が良いのか・・・

マスメディアが元凶ですが、橋下徹と大阪維新の会の動きはまたあの時の再現かと思います。茶色の朝に登場する「茶色党」と「大阪維新の会」が重なって見えてしまうのです。

共産党の機関紙「しんぶん赤旗」 偏った新聞、共産党の偏った考えとか言われることがあります。実は偏っているのは大新聞であったり、テレビマスコミであったりするのです。
私はしんぶん赤旗以外の新聞に目を通しますが、赤旗がなければ何が真実なのかまったくわかりません。これは私が共産党員だからではないのです。

私は今後とも大阪維新の会の動きに警鐘を鳴らしていきたいと思います。


2012/03/24

ミシュランガイドの函館が面白い




 3月22日に行われた観光ホスピタリティ講演会に参加してきました。テーマは「ミシュラン社とミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」

講師は日本ミシュランタイヤ(株)執行役員で社長室長兼広報部長の森田哲史氏がつとめました。


函館山からの眺望がミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星になり、函館市内ではミシュランという言葉を耳にすることが多くなったのではないでしょうか。

グリーンガイド・ジャポンはフランス語版と英語版のみで日本語版は残念ながらありません。

講演を聞いて、興味深いと思ったとことを紹介します。
まず、日本のガイドブックとはコンセプトが全く異なること、日本の観光ガイドは写真を多用しますが、写真はすくなく文章で紹介すること。

写真を入れるとイメージが固まってしまうのであえて入れないとのこと。そして、歴史的建造物や自然の説明に力を入れているそうです。


 また、フランス語版の函館の紹介が非常に面白いこと。
542ページに載る函館山は「函館市のシンボルである函館山は標高334mの雄姿を津軽海峡に迫り出すようにしてそびえたっている」と紹介され、函館市民は函館山をそびえ立つとは表現しないよなと、

 「このロープウェイでは有名な日本の満員電車の乗客になった気分を一時的に味わえる」はなかなかこのような発想は出てこないですよね。

 「また展望台がある頂上に続くいくつかの登山道はよく整備されどこからも素晴らしい眺めを望むことができる」と紹介されています。ヨーロッパ人はこのようなアクティビティを求めるそうです。


 函館山一つとっても、われわれ日本人いや函館人の視点とは大分違うのですから他の函館の星がつけられたところがどのように紹介されているのか知りたくなりますよね。

 タイヤメーカーのミシュランが1900年に創刊したミシュランガイドはガソリンの補給、修理、宿泊、食事などフランスの自動車旅行で役立つあらゆる情報が満載され、1908年道程作業部、1910年道路地図部を設立しツーリズムという観点からのガイドの製作がされていきました。

 そんな中で苦情が出されたといいます。ミシュランガイドを使って自動車旅行をするが本当に自分が走る道はガイドが示す国道なのかと?当時、国道ですら道路標識がなかったそうです。

その後署名運動に発展しましたが国は積極的でなく、ミシュランが標識をつくっていったエピソードも紹介されました。


参加者との質問時、函館山ロープウェイの社員の方が「いまは残念ながら満員電車の気分を味わえない」との発言もありました。早くガイドの紹介どおり、函館観光を復活させなければなりません。
私もあらゆる機会に函館を情報発信していきたいと思います。

2012/03/23

春の風物詩


今日の午前、鍛治1丁目の市道松見通では雨水枡の掃除を行う光景が見られました。例年この時期には雪が無くなっていますが、今年の函館はまだ積雪30センチにもなります。車道はすっかり雪が無くなり走りやすくなりましたが、歩道と車道の間にはまだ雪山が残ります。

雨水枡には枯れ葉などがヘドロ状となって溜まっています。作業員らが組をつくり、溜まったヘドロを掻きだしていました。この作業がはじまると早春、道路の白線引きは本格的な春の到来をつげる風物詩となっています。

この作業は雇用対策として行われています。松見通は本通から鍛治にかけての路線にはマロニエの木が植樹されています。立派な木に成長し美しい並木道となっています。


松見通(五稜郭町のホテルから撮影)


2012/03/22

本日議会が終わりました

 

本日、函館市議会第1回定例会が終わりました。私たち日本共産党は市民にとって良いものには賛成し、そうでないものには反対する立場です。今日の市議会本会議では紺谷克孝議員が日本共産党を代表して反対討論を行いました。以下全文を紹介します。

~2012年第1回定例会反対討論~

 私は、日本共産党を代表し、議案第1号平成24年度函館市一般会計予算、議案第3号平成24年度函館市国民健康保険事業特別会計予算、議案第10号平成24年度函館市後期高齢者医療事業特別会計予算、議案第37号函館市財産条例の一部改正について、ならびに議案第38号函館市税条例の一部改正についての5つに議案に対し反対の討論をいたします。

 今回提案された、平成24年度予算や議案の中には、函館市民の強い要望を反映した積極的な提案も含まれています。
 例えば、① 子どもの医療費助成を小学校卒業から中学校卒業までに年齢を拡大する。② 病児保育を実施する。③ファミリーサポートセンターの利用料を30分350円から一律200円へと引き下げる。④学童保育所に対し一律10万円の教材費の新設などです。

 これらの、子育て支援については大変評価できる提案となっています。しかし、経済や雇用が悪化する中で、高齢者や、働きながら暮していくのが大変なひとり親家庭、障がいのある方などへの支援を切り捨てる議案も含まれています。
 議案第1号には、38年間市民に大変喜ばれてきた電車、バスの乗車料金の助成を大幅に削減する予算が提案されています。本会議や予算特別委員会、民生常任委員会で明らかになった点は、次のような内容です。

 
そのひとつ、高齢者に対しては助成額を年間上限6000円と大幅に削減し、高齢者の足を奪うばかりか、制度改正の根幹となる専用の乗車カードの発行を、4月には準備ができず、夏ごろの発行と曖昧に答弁するだけです。つなぎに使用する一般のカードの使用期間が長期になれば、高齢者以外の不正利用も危惧されます。
二つ目には、見直しされる障がいのある方の助成制度はとても複雑です。例えば身体・知的障がいの1~4級の方などは、函館市が行う使用実績の調査のため、一度に3000円の乗車カードしか交換できません。年間36000円の限度に達する交換は、12回市役所まで乗車カードをもらいに行くことになります。制度が見直されることによって、わざわざ障がいのある方が、市役所に足を運ばざるを得ない不便な制度となります。
視力障がい者の方からは、電車やバスに乗るたびに、乗車カードから引かれる金額が確認できない。いくら料金が引かれたか、わからないのでとても不安だとの声が寄せられています。札幌市では障がいのある方の新たな制度を1年かけて議論しています。函館市でもせめて、1年かけ利用者、当事者の声をしっかり聞いて新たな制度をつくるべきだと考えます。

 三つ目に、ひとり親家庭にいたっては、制度自体を廃止するという提案です。平成23年度の乗車カード発行数は約1500枚です。利用者からは、子どもの通学に利用し、本当に助かっているとの声も寄せられています。どのように活用されているのか、実績、実態がどうなっているのか、なんら調査もせずに廃止ということになれば、事業仕分けの提案にも反しています。

 市長は、ひとり親家庭に対する支援が整備されてきていると答弁し、今回の廃止の理由にあげています。しかし、実際は、相次ぐ児童扶養手当の改悪により、ひとり親家庭の所得は減り続けています。国は就労事業支援も進めていますが、就職や常用雇用になかなか結びつかず、働いていても非正規労働者が大多数であります。    
交通料金助成制度は、こうしたひとり親家庭に対する、大きな経済支援になっていることは間違いありません。

最後に、この制度の見直し全般を通じて、対象となっている高齢者や障害のある方、ひとり親家庭の声を聴かずに、拙速に事を運んでいる状況が目立ちます。なぜそう急ぐのか。市長は「心を澄まして市民のみなさんの声を聴き、丁寧に議論を重ね、それを着実に各種施策に反映させ、函館の明日を変えるという強い信念のもと、市政運営に臨んでまいります」。と市政執行方針で語っています。この信念を貫くべきではないでしょうか。
以上の理由により、議案第1号平成24年度函館市一般会計予算に賛成することはできません。

次に議案第3号ですが、函館市の平成23年度の国民健康保険料は、年齢30代の夫婦と子ども4人家族で、昨年の道内主要都市との比較では、年収200万円でも250万円でもトップの高さになっています。
ほぼ所得の2割という高い保険料を、平成24年度予算では、さらに引き上げる提案となっています。

旭川市は、平成23年度の予算で、一般会計から(5億円)お金を繰り入れ、保険料を1世帯あたり平均2万円引き下げました。釧路市は、平成24年度予算で、後期高齢者支援金や介護保険分、あわせて一世帯あたり8000円以上増額されているににもかかわらず、国民健康保険料を6149円引き下げる案が提出されています。

昨年、8256円保険料を引き下げたのに続き、2年連続引き下げとなり、合計の引き下げ額は1万4405円となっています。
旭川市も釧路市も高すぎる保険料を引き下げるために努力し、実現させています。
苫小牧市は、倒産、失業、災害により収入が大幅に減った人には、ぜひ減免制度を利用してくださいとポスターを張り出し、実績もあげています。
函館市は、高すぎる保険料を引き下げる努力も足りず、また、減免制度も他都市並みに充実させようという意欲も感じられません。
したがって、議案第3号平成24年度函館市国民健康保険事業特別会計予算は、賛成することはできません。


次に議案第10号の後期高齢者医療制度の予算ですが、今回は2年に一度の見直しで1人当たり平均1609円の保険料の値上げが計上されています。
私たちは、今まで一貫してこの医療制度は、年齢により医療の給付を差別する世界に例を見ない制度であると批判し、また保険料も毎回引き上げられる危険性があると、成立時から反対し廃止を求めてまいりました。
したがって、議案第10号は賛成することができません。

 
次に、議案第37号函館市財産条例の一部改正については、学校や市有地に駐車する職員等の通勤用自家用車から一律、月額3000円ないし1000円の駐車料金を徴収する提案です。教職員の自家用車の公用使用を認めるのであれば、まず駐車料金の徴収以前に公用車を、各学校に配置させるのが当然ではないでしょうか。


 また、学校職場をはじめ、市役所には委託労働者など最低賃金ぎりぎりで働く職員が多数います。施設などを管理・運営する指定管理者に雇用され、ボランティアで働いている職員もいます。駐車料金の徴収は、実質賃金引き下げにもつながりかねません。
 しかも、今回は条例のみの提案で、規則や要綱も定めず、職員や社員が、何日、何時間働けば、駐車料金を払うのかが曖昧な提案となっています。
以上の理由により議案第37号に賛成することはできません。
 

次に、議案第38号函館市税条例の一部改正についてですが、個人市民税の均等割りを3000円から3500円にと、500円引き上げようとする提案です。提案理由は東日本大震災の復興に当てるための増税とのことです。しかしながら、一方では大企業向け法人税を引き下げておきながら、復興を口実にした庶民増税であり、この条例案に、賛成することはできません。

 以上申し述べて、日本共産党の反対討論といたします。

2012/03/21

函館大火と函館の都市計画



函館大火慰霊堂(大森公園内)


 今日3月21日は昭和9年の函館大火から78年目の日になります。当時の函館市街地の3分の一を焼き尽くし、何度も繰り返し起こった函館の大火では最大となるものでした。
昭和9年3月21日午後6時53分に住吉町91番地の1軒の住宅から出た火は、瞬く間に市内に広がり翌3月22日午前6時まで約11時間に渡り燃え広がり亀田川を超え的場町や時任町の一部まで燃え広がりました。

死者2,166人、22の町が全焼、18の町が半焼。大火なので死因は焼死が多いと思うかもしれませんが、溺死が917人、焼死748人と溺死が焼死を上回っているのが特徴。多くの市民が追ってくる火に追われ橋が焼け落ちた亀田川や荒れ狂う波が押し寄せただろう大森浜に行く手を塞がれて溺死したのではないかと思います。他に凍死217人、窒息死143人とあります。

 私の父は函館大火の4年後の昭和13年3月生まれですが、祖父母と父の兄姉たちが当時、鶴岡町の長屋(現在の大手町のグリーンベルト当たり)に住んでいました。大正15年生まれの伯父の話しでは迫りくる火に妹たちを連れ亀田八幡宮方面へ逃げたことを伝え聞いています。その逆、東の方向を目指していたら命は無かったかも知れないと言っていました。

明治以降1000戸以上を焼く大火は昭和9年の大火まで9回を数える函館。明治12年と明治40年の大火では火に強いまちづくりを行っています。自然発生的に出来た道路を改め幅の広い直線の道路を作っていきました。

明治12年の大火で江戸時代以来の箱館時代の街並みは姿を消して寺町も大移動します。明治40年の大火にも町並みの大改造が行われ、私たちがいま見る元町から末広町に見られる伝統的建造物のほとんどがつくられていきます。

明治41年~旧相馬邸
明治42年~旧北海道庁函館支庁庁舎、元町カトリック教会、金森倉庫
明治43年~旧函館区公会堂、中華会館
明治44年~旧函館郵便局(明治館)、旧金森船具店
大正2年~旧イギリス領事館
大正3年~相馬株式会社
大正4年~真宗大谷派函館別院
大正5年~函館ハリストス正教会


本願寺函館別院は仮本堂のまま78年を過ごしてきたが、当時あった赤レンガの建物の意匠を復元した本堂がいま建設中で完成が楽しみです。


市役所から函館山方向に延びる「さかえ通」


 昭和9年の函館大火の後、全国から義捐金が寄せられそれをもとにに共愛会がつくられます。
そして、函館はさらに火に強いまちづくりを推し進めます。復興計画に基づき市道復興〇号線、〇〇広路という名称の道路がつくられます。中でも幅の広い広路と呼ばれる道路は、

幅55mの住吉広路、豊川広路、東川広路、東雲広路、旭広路、若松広路、新川広路、堀川広路、日の出広路

幅36m広小路、さかえ通、高田屋通、二十間坂通、八幡通がつくられます。
これらの多くは道路中央に大きな分離帯が設けられ樹木が植栽され防火帯となりました。のちに樹木が成長しグリーンベルトと呼ばれるようになり公園、緑地が少ない函館市にとっては緑のオアシス的な存在となっています。




 そして広路と広路が交差する地点には、さらに延焼を防ぐ工夫をします。
耐火構造物を交差点につくります。東雲広路と旭広路、広小路とさかえ通の交差点に函館市役所が、堀川広路と広小路の間には亀田川を挟み函館地方裁判所、法務局、新川公園を置き、堀川広路と的場公園、日の出広路の交差点にが鉄筋コンクリートの的場中学校を置きました。




宇賀の浦中学校
  さらに函館は3方を海に囲まれています。ヤマセ(東風)の流れ込む大森浜にそって防風壁の役割を果たすように鉄筋コンクリート造の学校を置きました。東川小学校(現在の道営であえーる大森浜団地)、旭中学校(現在の函館市勤労者福祉センター「サン・リフレ函館」)、大森小学校(現あさひ小学校)、新川中学校(現・宇賀の浦中学校)です。



若松広路に植栽されたクロマツ


大火を教訓に放水口が3つある函館の消火栓




 しかし、戦後長い間の函館市の都市計画は常に後手後手で、都市計画をしたあとに家が建ち住宅街が形成されたあとに家を壊し多額の用地取得費(すべて税金)を使って道路建設を行ってきました。それは現在も変わらず整備中の中道四稜郭通の外環状線(通称・産業道路)との交差点では3億数千万をかけて自動車販売店の土地の一部を取得して道路建設が進められようとしています。こんな馬鹿なまちは函館市だけです。


 私は長年にわたる市の無計画、無策が北海道の先進都市でありながら水族館はおろか動物園、青少年科学館すら無いまちにしてしまったのではないだろうかと考えています。この辺は私の研究テーマでもありますので今後、調査、研究をしていきたいと思います。


 人口減少時代にむさわしい都市計画、30年、50年後の函館市を見据えたまちづくり、いまの延長線上で考えるのではなく常に未来を想像して函館のまちをデザインしていかなければならないと考えています。
 

2012/03/19

交通機関乗車料金制度の陳情が不採択に

本日午前、函館市議会は民生常任委員会を行い、委員会に付託された事件を審査しました。

陳情第13号 交通機関乗車料金助成制度見直しに関する陳情(第3項)
陳情第15号 高齢者・身障者などの交通機関乗車料金助成の見直しに関する陳情(第3項)
陳情第16号 障害者の交通助成見直しについての陳情
陳情第17号 母子家庭等交通助成見直しについての陳情(第1項、第2項)

の陳情4件を一括して審査を行いました。

 私は、出席した福祉部に対して高齢者専用カードが4月には間に合わず、15日の予算特別委員会では見付議員の質問に対しては「夏頃」、工藤篤議員の質問に対して「6月頃」と答弁していたことに触れ、具体的にいつなのか質問、福祉部長は「夏頃」と答え、具体的にいつになるかは答えられませんでした。

 また、(1000円カードの場合は80円のプレミアムがつく)プレミアムについては、事業者負担になるとのことだが函館バスは了解しているのかとの質問し対しては、福祉部長は「了解ずみ」と答えました。今回の制度改正で、ひとり親家庭は廃止されま、現在ひとり親家庭で1400人が交通機関乗車制度を使っていますが、「個別の状況については把握していない」と利用実態を見ずに廃止されることが明らかになりました。


≪各会派の賛否は次の通りです≫

◆市政クラブは「(現在制度のない)旧4町村に拡大する積極的で持続可能な制度。実績にもとづく制度に改善された」ので不採択 ×

◆民主・市民ネットは、「より明確に実態把握ができ、プリペイドカードにはプレミアムが付くので利用者にプラスになる、今回は止むを得ない」と不採択 ×

◆公明党は、「3年後、5年後に検証を行いひとつひとつ陳情者の要望に対して確認をしていくことを市に対して約束いただいた」ので不採択 ×

◆市民クラブは「市の財政を考えると止むを得ない」と不採択 ×

◆日本共産党は、高齢者のカードが4月の実施に間に合わない中で当初の予定通りにスタートさせるのはおかしい、混乱も予想されるため実施時期の延期を求めました。また札幌市では障がい者団体、当事者と1年にわたり議論をした上で新制度を開始したことをあらためて述べ、ひとり親家庭に至っては、実態を何も見ずに廃止とされる。平成24年度予算は工藤市政最初の予算、日本一の福祉都市づくり元年ともいえるこの年の予算がこのような状況でスタートすることは非常に残念だと発言し、日本共産党はしっかり市民の声を聴いて新制度発足するべきとの考えから4つ陳情すべてに賛成し 採決○

結果、日本共産党のみ採択、他の4会派はすべて不採択で、賛成少数ということで4つの陳情すべてが不採択になりました。

22日の市議会本会議で最終的に採択されます。
私は引き続き函館市の公共交通について、議会で取り上げて行きます。



2012/03/18

東急ハンズと函館と東急


 函館駅前のWAKOビルに大きな東急ハンズの看板が登場した。4月13日から10月14日の半年間の期間限定だが、函館では手に入らない商品群が並ぶと思うので開店が待ち遠しい。

 東急ハンズは北海道内では札幌のみ。出店地は大都市圏に限られ函館のような地方都市には残念ながら出店はしない。





 期間限定の東急ハンズは、トラックマーケットと呼ばれるもの。昨年は旭川市にも期間限定で出店したので函館は道内第2号となる。

 東急ハンズは、名前の通り東急グループの日用品小売業。
函館と東急の関わりと言ってもほとんどの函館市民はピンと来ないかも知れない。

 東急ボウルという名前のボウリング場が函館市内や江差町などにあった。(私が物心つくころにはすでに無かった?)市内には赤川通町(現在の美原)にあった。空前のボウリングブームが過ぎ去ったあと跡地はイチイショッピングセンターとなる。

 このイチイショッピングセンターには叔母の運転する車で行った記憶がある。その後函館市の人口がピークとなる1980年地下1階地上2階建てのイチイビルが完成し、テナントとしてイトーヨーカドー函館店がオープンした。

 この東急ボウルは函館バスの経営だった。東急は東京急行電鉄の略である。東京都内や神奈川県に路線がある私鉄だ。東急の路線で唯一世田谷線の線路の幅(軌間)が函館市電と同じ1372㎜だ。東急は戦後の一時期プロ野球球団を持っていた。その名は東急フライヤーズ、われらが北海道日本ハムファイターズの前身の球団だ。

 そして函館バスは函館市交通局が運行していた市営バスとの経営統合までは東急グループに所属していた。東急バスの中古バスがグループ企業の函館バスに払い下げになり、赤と銀の東急カラーのバスが函館市内を走ることになる。いまでも東急のマークこそ無いが、赤と銀の東急カラーのバスが市内を走る。





 一時期、さっぽろ東急百貨店のサテライト店舗が函館市本町のホテルリードコア(現在のホテルドーミーイン)1階にあった。札幌そごうも行啓通りの日本団体生命ビル(現在のアクサ生命ビル)三越も道新向かいに店舗(現在のハコセン)を構えていた。

 ホテル東急インも函館に出来るという話しがあったと思うが結局函館には出来なかった。

 東急観光という旅行代理店もあった、現在は東急グループから独立しトップツアーとなっている。函館支店は東急時代とかわらず函館駅前に立地している。

 東急ハンズのWAKOビル出店が駅前・大門地区への呼び水となり第2、第3の出店効果につながることに期待したい。



2012/03/16

古岡ともやさん衆院道8区候補者に



 本日午後、日本共産党函館地区委員会と渡島桧山地区委員会は函館市内で記者会見を行い、衆議院北海道第8区候補者に古岡ともやさんを擁立すると発表しました。

 昨年の統一地方選挙では私は市議会議員選挙、古岡ともやさんは道議会議員選挙に立候補し、同じ建物を選挙事務所にしました。私も古岡さんも始めての選挙でしたが、私にとっては古岡さんと同じ事務所だったことから、前半に行われた道議選挙を通じて選挙のイロハを学ぶことが出来たと思っています。

 昨年の統一地方選挙直前に起こった東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故はその後の選挙にも大きな影響を与えました。

8人が立候補した道議選挙では7位に終わりましたが古岡ともやさんは一貫して大間原発建設中止を訴えた唯一の候補者でした。函館市の将来の発展のために様々な努力をしたとしても原発はただ一度の大きな事故でその努力を無にするばかりか、住み慣れた土地に住むことを許さず塗炭の苦しみを与えます。

私たち函館市民は、目の前に大間原発がつくられていることを、多くの市民はこのとき知ったのです。

誰が大間原発の建設を止めることが出来るのか?残念ながら政権与党の民主党にはその力はなく、自民党も同じです。新幹線が開業しても、北海道縦貫道がつながっても、新外環状道路が出来ても、企業誘致で雇用が生まれようが、大間原発が完成し稼動していったん事故が起きれば、基幹産業の漁業、水産製造業、観光すべてが駄目になるばかりか27万函館市民、大多数の道南市民は一体どこに避難すれば良いのか?

函館・道南市民の大多数はいま大間原発は絶対つくってくれるなと考えています。衆議院議員は北海道では小選挙区と比例ブロックあわせて21名いますが、残念ながら日本共産党は議席がありません。来るべき総選挙では、大間原発建設中止と消費税増税によらない財政再建と社会保障充実のプランを訴えていきます。

 古岡ともやさんとともに、本間かつみも市民のみなさんに訴えて参ります。

2012/03/15

函館 路面電車の走るまち⑩


 彼女に逢いに行くため、深堀町電停へ。目的地は五稜郭。
電停で電車を待つと湯の川行きの8007号が、この電車は元は800番台の電車だった。台車を生かして生まれ変わり8000番台の電車として活躍している。




 しばらく待つと2002号がやってきた、信号は青だが右折車に邪魔されて深堀町交差点をなかなか超えることができない。



 バスの座席は進行方向に向いているが、市電は通路の左右、窓側を背にして左右の乗客が向き合うかたちになっている。まるで、お見合いをするように。
見上げると松風かれんと目が合った、松風かれんは2人いる函館市電の鉄道むすめのひとりだ。





 「市電・函館バス乗車料金の助成制度が変わります」というチラシがドア近くにある。
周知徹底を図るためだと思うが、まだ議会で予算審議中なので「変わります」は正しくない。「市民のみなさん、財政が厳しく持続可能な制度にするため、今後の利用には自己負担が増えますが、4月実施にどうぞご理解いただきたい~函館市長」というタイトルに変えた方が良いのではと思った。





上屋(屋根)がついた五稜郭公園前電停に到着、2012年度柏木町電停にも上屋が整備される予算が計上されている。




  目的地に向かう途中、西の空にはひときわ明るい2つの星が、右は金星、左は木星だ。






   轍ができた道を右に左に足元を気にしながら彼女との待ち合わせ場所にたどり着いた




                 
 暖簾をくぐると、彼女は待っていてくれた、色白の美人である。また市電に乗って看板娘のひめちゃんに逢いに行きたい。

2012/03/14

今夜の2度の地震で考えた


 今日18時9分に三陸沖で発生したマグニチュード6.8の地震は、市役所7階の議員控室も大きく揺れました。函館市大森町の震度は2と発表されましたが、市役所は震度以上に揺れる構造になっているようです。 少し長い揺れで昨年の3月11日を思い出してしましました。


 津波注意報も東北と北海道の太平洋側に一時出て避難を呼びかけた地域もあると、時事通信社からの私の携帯電話へ電子メールで速報が続々と入って来ます。


 いま、また揺れました。19時49分です。震度3以上が青森県東通村で震源域はまた三陸沖。マグニチュードは5.9です。


 三陸沖から釧路、根室沖で巨大地震が発生すると、おそらく六ヶ所村の再処理工場、東通村の東北電力東通原発は終わりでしょう。そしてその影響は函館市へも及びます。


 函館市長や地元選出の代議士が言う「無期限凍結」ってなんでしょうか。もうそろそろ「中止」や「廃止」を口に出せないものなのか。


この国は歴史から学ぼうとしません。戦後67年たったいまでも戦争の総括ができない国です。
だから、昨年の3月11日から学ぶことは100年以上かかるのかもしれません。


原爆を2個落とされて、戦争をやめる決断をする国は、
原発事故がもう一度ないと、原発をやめる決断ができないのかと

それでは、この国も函館市も、そして世界も・・・・
原発大国を目指す前に日本は地震大国だということを自覚しなければなりません。


本当は、今日行われた予算特別委員会のことを書くつもりでしたが
次の機会にしたいと思います
















2012/03/13

湯浅誠さんが函館で講演します


 湯浅誠さんを講師に迎えたフォーラムが4月7日に函館で行われます。

このフォーラムは昨年開催する予定でしたが東日本大震災の発生により中止となったものです。今回は1年越しでの開催になります。

湯浅誠さんは、現在反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長、内閣府参与を務めています。

90年代より野宿者(ホームレス)支援に携わり、ネットカフェ難民問題を早くから指摘し、貧困ビジネスを告発するなど現代日本の貧困問題を現場から訴え続けています。

2008年から2009年にかけての年末年始に行われた「年越し派遣村」では村長を務め、2009年内閣府参与に就任し、その後辞職するも2010年5月再任用。



「子どもの貧困」を考える函館フォーラム2012

     4月17日(土曜日)午後2時から
     函館市民会館大会議室
     参加費500円

  主催 「子どもの貧困」を考える函館フォーラム実行委員会
                      






2012/03/12

イオンさん、函館駅前への出店考えませんか?


小樽、苫小牧、旭川、釧路・・・
丸井今井小樽店、丸井今井苫小牧店、ダイエー苫小牧店、イトーヨーカドー苫小牧店、丸井今井旭川店、丸井今井釧路店すべて中心部にあった閉店した店舗の名前です。

なぜ閉店したのか?
イオン小樽店、イオンモール苫小牧、イオンモール旭川西、イオンモール釧路昭和がまちの郊外に出来たからです。

北海道内では唯一函館商圏がイオンの総合スーパーが出店していない地域となっています。
北海道は株式会社イオン北海道が担当していますが、唯一残った函館エリアになんとしても店を出したいと函館市西桔梗町のダイエー上磯店近くに土地を取得しましたが函館市に出店を断られその願いかなわず。


今度は、七飯町の峠下地区に出店したいと、七飯町長も前向きだとの新聞報道(函館新聞3月8日)もありました。しかし立地制限があり現状では出店できません。立地制限を解くには北海道の許可が必要で困難ではと函館市は考えています。しかし油断はならない、北海道は函館のまちづくりに常に冷や水を浴びせてきたからです。


棒二森屋本館(左)とボーニアネックス(右)


1988年青函トンネル開通記念博覧会(青函博)にわざわざ世界食の祭典をぶつけ、青函博の邪魔をしたばかりか食の祭典は大失敗に終わり、渡島総合振興局の庁舎をイオンばりに函館市の訴えにも耳をかさず郊外に移転させ、北海道新幹線の現函館駅乗り入れを反故にしました。
函館は北海道でよかったのか?といつも疑問に思っています。せいぜい、民放5局が視聴でき、民放FM2局を聞くことができるくらいしか恩恵はないのかと・・・・


函館市はいま中心市街地活性化基本計画(素案)をつくり、JR函館駅前などの活性化を図っていくところ、これ以上北海道に邪魔をされては橋下徹大阪市長ばりに函館分県論を主張しなければいけなくなります。(ちょっと過激ですが、現実的でないことも十分承知しています)


話しを戻しましょう。函館駅前の大規模集客施設は、棒二森屋(ボーニモリヤ)デパートです。
売上が年々下がり、店の将来がとても心配です。とくに本館は建物が相当、老朽化しているのではと思います。高砂通り側は1937年(昭和12年)建設。その後あいつぐ増築で現在の姿になっています。

棒二森屋の正式名は株式会社中合棒二森屋店です。中合は「なかごう」と読みます。本社は福島市栄町にあります。そして中合の株式のすべてを所有するのは株式会社ダイエーです。そしてそのダイエーは・・・

ダイエーは2004年の産業再生法を適応し事実上倒産、2009年時点でダイエー株をもっているのは総合商社の丸紅です。丸紅株式会社と丸紅リテールインベストメント株式会社で28.41%を保有して筆頭株主です。そして次に多いのがイオン株式会社の19.85%です。丸紅主導でイオンと提携し再建中にあるのです。

函館市内近郊のダイエー、グルメシティの店舗でイオンのPB(プライベートブランド)商品のブランド名、「トップバリュ」を目にしたことがあると思いますが、ダイエーとイオンとはこのような関係にあるからです。

イオンが七飯町峠下に大型スーパー(おそらく「イオンモール」でしょう)を出店したら間違いなく棒二森屋、丸井今井函館店は閉店、ダイエー上磯店も相当な打撃を受けるでしょう。

ダイエーを再建といいながら、実は閉店に追い込んでいるのです。



ボーニアネックス(右)とWAKOビル(左)

昨日3月11日、神戸阪急が閉店とのニュースが流れました。神戸阪急は神戸市中央区のハーバーランド(函館でいうとベイエリア地区に相当)にあるデパートです。跡地は、イオンモール株式会社によって再開発され来年、新しい商業施設としてオープンします。イオンの手によってどのような商業施設が誕生するのか興味があります。


そして函館、2015年の新幹線「新函館」開業に向けて、中心市街地の活性化が本格化します。
旭川は札幌まで特急で1時間半、札幌駅にできた巨大なショッピングゾーン、JRタワースクエア(エスた、アピア、パセオ、ステラプレイス、大丸など)の吸引力は旭川も飲み込みます。ストロー現象とも呼びますが、交通網の発達、高速化は人の動き、流れを変えます。

函館駅前にある大原学園は、新幹線時代を見越して青森県をもエリアに大きなビルを建てました。

新幹線で新函館から新青森まで1時間、青森~函館間は1時間半くらいでしょうか。新幹線時代は青森市は商圏となります。 青森に無いものが函館に行けば手に入る、函館駅前で、仙台に行くよりも近いと、そういう状況を作らなければならないと思います。

イオンには、神戸阪急跡地開発のノウハウを使っていただき、七飯町峠下ではなく、函館駅前、棒二森屋を核とした新しいショッピングモールの開発を提案したいと思います。

地域おこしのモデルをここ函館から、イオンにラブコールを勝手ながら送りたいと思います。

郊外ではなく、中心市街地への出店が条件です。



五稜郭タワーの見える風景⑧



さてこの五稜郭タワーはどこから撮影したでしょうか?
北海道唯一の特別史跡「五稜郭跡」からもっとも近い10階建ての建物です。
途中、経営者がかわりいまは福島県に本社があります。
宿泊料金の安さに定評があります。朝日、読売、毎日の全国紙3紙が無料で読むことができます。

残念なのは、客室から五稜郭タワーを望むことができないこと。
さあ、どこでしょうか?

切実な願い届かず 保育、子育ての充実求める陳情不採択に




函館保育連絡会から議会に提出されていた陳情第9号函館の保育・学童保育、子育て支援の充実を求める陳情書」が本日午前、市議会の本会議で採決されました。

陳情の内容を紹介します。

第2項、長引く不況が市民の家計と雇用を直撃しています。保護者の家計を圧迫する高すぎる保育料の値下げを早急にしてください。


第3項、認可保育園について 
子どもの権利を守り、安心・安全な保育を保障するために必要な保育体制を充実してください。
第1号、    0歳児と1歳児の保育士配置基準を函館市独自でつくり予算化して下さい
    (求める基準は0歳児「2:1」、1歳児「4:1」です。)

第2号、    障がい児担当保育士が1日保育できるように補助金を増やしてください。

第4項、保育水準を高めてきた公立保育園のこれ以上の廃園、民営化は行わないでください。


 陳情の内容は公立、民間問わず保育士にとっては真剣な問題です。また、親たちにとっても高い保育料の引き下げは切実です。第2項の保育料の値下げをとの要求ではいくら下げて下さいとは言っていません。市は財政が厳しいと言うが、1円も下げられないのか、やはり子どもを育てる親たちにとっては切実な問題だけに議員の姿勢が求められるのではないでしょうか。引き下げる努力をしたのか、はなはだ疑問です。私はこのことについて8日の民生常任委員会で他の議員に訴えました。

 今日の本会議で採決されると聞いて、民間保育園の若い保育士さんたち、保護者、関係者ら24名が傍聴席で採決の様子を見守っていました。

 結果は、第2項、第3項第1号、第2号は日本共産党の3名が起立して賛成しましたが、他会派は反対(着席)し不採択に、
第4項は日本共産党の3名、民主市民ネットの8名、市民クラブの2名が賛成、市政クラブの10名、公明党の4名が反対、市民クラブの2名の議員が退席し、賛成13、反対14の賛成少数で不採択になりました。

 函館市内では、合併した東部4支所管内を除く旧函館市域に公立保育園が現在3園ありますが、1園で公立から民間に移管する準備が進められています。


 保育に責任を持つ函館市政を行うためにも公立保育園がイニシアチブを発揮してモデルのような存在にならなければならないと考えます。引き続き、市内の保育士さん、保護者の方々の声に耳を傾けて議会で取り上げていきたいと思います。


~3月8日の民生常任委員会を函館新聞が1面で報道しましたので全文を紹介します~

全国中核市の平均以下 民生常任委 保育料の軽減率
「函館市議会の民生常任委員会(小山直子委員長)が8日開かれた。市は保育料の減免や保育士の配置充実などを求める陳情に関連し、民間保育園の0歳児を担当する保育士の配置状況が基準を満たす一方、保育料の軽減率は21%で全国中核市の平均より低いことなどを報告した。市によると、函館市の保育料は2010年度の決算ベースで調査した全国中核市40市中、32番目の21%。平均の27%を下回った。保育料は国で定められた額に対して自治体が独自で軽減できるようになっており、市の軽減率(予算ベース)は09年までが17.2%で翌年度から20%に。金額に換算すると現在、1億8300万円を市が負担している。また生活保護などで保育料が無料となっている割合は10年10月現在で32.3%。陳情の審査で、公立保育園のこれ以上の民営化に反対する項目について、本間勝美委員(共産党)は「アウトソーシングを進める中、非正規雇用が増えていっている。賃金が圧迫され、保育の質に影響するのではないか」と指摘。市は「保育の質は公立、民間問わず適切に指導している。それが質につながるとは思わない」とした。審査の結果、保育園に関する陳情4項目はすべて不採択とした。
                       (2012.3.9 函館新聞)


市議会だより③

本日午前、函館市議会本会議が開かれました。以下は速報です。

議案第16号 平成23年度函館市一般会計補正予算については、日本共産党、市政クラブ、民主・市民ネットが賛成、賛成多数で可決されました。市民クラブは反対しました。

議案第17号 平成23年度函館市港湾事業特別会計補正予算から議案第73号 土地の売り払いについてまでの20議案を一括して質疑、全会一致で可決しました。

請願第2号 本町地区が商業地域の機能を発揮し健全な繁華街として発展できるような対策を求める請願は、全会一致で採択されました。

陳情第9号 函館の保育・学童保育、子育て支援の充実を求める陳情(第2項、第3項第1号・第2号)は日本共産党のみが賛成し、賛成少数で不採択になりました。

陳情第9号 函館の保育・学童保育、子育て支援の充実を求める陳情(第4項)は、日本共産党、民主市民ネット、市民クラブが賛成しましたが、市政クラブ、公明党が反対し、市民クラブの2名が退席しました。結果は議長を除く29名中賛成が13名、反対が14名で僅差で賛成少数となり不採択になりました。

2012/03/11

福島原発事故から1年、やめるべ大間原発!3.11函館集会


 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から、ちょうど1年となる今日、さよなら原発1000万人アクション「福島原発事故から1年、やめるべ大間原発!3.11函館集会」が、千代台公園のオーシャンスタジアム前に600名の市民をあつめて行われ、私も参加しました。



この集会は、道南地域平和運動フォーラム、大間原発訴訟の会、バイバイ大間原発はこだてウォーク、安保破棄諸要求貫徹実行委員会が呼びかけ、函館市内はもとより渡島、檜山管内からも多くの市民団体、労働組合員が参加して、集会後は講演会が開かれる梁川町のベルクラシック函館までの道のりをシュプレヒコールを上げながらデモ行進しました。本町の衣料品店内の女性従業員らがデモ隊に大きく手を振る光景も見られました。




日本共産党函館地区委員会は、高橋佳大地区委員長を先頭に古岡ともやさん、市戸ゆたか市議、紺谷よしたか市議ら大勢が参加し「大間原発の建設中止を」ののぼりなどを持ちながらデモを行いました。

本町にある北海道銀行函館支店前には、黒いリボンをつけた弔旗が掲揚されていました。

函館 路面電車の走るまち⑨


 東日本大震災と福島第一原発事故から1年を迎えた今日の午後、千代台公園で行われた「福島原発事故から1年、やめるべ大間原発 3.11集会」後、600名の集会参加者は電車通り(道道函館南茅部線)を北へ進む。「大間原発建設反対」「泊原発の再稼動許すな」などとシュプレヒコールを上げながらデモ隊は道路脇の雪山を気にしながら進んだ。

市電724号が中央病院前電停に停まる。5系統どつく前行き、カラー電車広告車両の724号のスポンサーは八雲町に本社のある水産加工会社。水産加工会社にとっても原料の水産資源が放射能汚染されてしまうと企業として存続出来ないだろう。福島第一原発から海洋に放出された汚染水の影響も心配だ。





市電8007号、2系統湯の川行きが私たちの横を過ぎていく。この8007号、愛称「おさめーる号」は北海道がスポンサーだ。高橋はるみ知事には、泊原発の再稼動をさせない、大間原発から30キロ圏内に函館市内の一部が含まれることから、地元合意がないままに建設再開をさせない。新設だけではなく建設中のものを含めるよう国に働きかけをしていただきたい。