発達した低気圧の影響で函館市内でも暴風、高波によって住宅の屋根のトタン剥離が5件
、外壁剥離2件、住宅以外の建物被害では外壁剥離6件、シャッター破損2件、その他1件、車破損1件、煙突破損1件の被害が出ています。
この低気圧の暴風の影響は、大森町のあさひ小学校裏から大森稲荷神社裏にかけての大森浜沿いでは、浜の砂が暴風で市道に運ばれ堆積、一部は都市計画道路である市道旭森通(大森稲荷前の国道から宝来町に抜ける通り)まで砂が飛ばされています。
現地に行くと、住民が道路に積もった砂の清掃、水まきをしている最中でした。民地と海岸を隔てている護岸縁を歩くと、この周辺は浜の浸食が進んでいるのか民地の高さと砂浜の高さがほとんど一緒のところもあり、護岸として機能していないことが分かります。
あさひ小学校裏手では、海が間近に迫り、将来小学校の下が浸食されるのではと不安になります。平成25年3月に発行された新しい函館市津波ハザードマップによれば、海岸は6~7m未満か4~5m未満の色になっているが護岸の外側、民地側は4mから1m未満となっています。
江戸時代の安政におきた地震、チリ沖、十勝沖、そして東日本大震災の時の津波はすべて函館湾側から津波が押し寄せていますが、最大クラスの津波の場合、函館湾側だけではなく、脆弱な大森浜の護岸を乗り越えて函館市役所が建つ市街地に津波押し寄せ、陸繋砂洲(トンボロ)の市街地は完全に分断されるのではと考えられます。
海岸、護岸は函館市ではなく北海道の管理となるため、今後北海道に対して改善を求めていきたいちお考えています。
市立あさひ小学校裏 |
住民によって集められた道路上の砂 |
2013.4.7 本間勝美
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