2015/01/25

散歩みち 2015年1月25日号



 
 
 
 
 道立函館美術館で開催されていた「幕末・明治の戦争イメージ」展に足を運びました。箱館戦争から日清、日露と幕末から明治期にかけての戦争を国民に伝える手段は最初、錦絵でしたが、「江戸時代の錦絵には権力に抗う力があったが日清戦争時代その力は失われ政府のアジア政策の中で清国への蔑視の感情が次第に芽生えていった」(解説文)
 
 写真や錦絵などにつけられたタイトルは戦争の本質をずばり現しています。「樺太分捕り」「平壌ノ戦ニ於テ敵数百人生捕我軍大勝利ノ図」「台湾付近澎湖諸島占領図」「台湾太姑陥草賊抵抗の図」日清戦争の台湾占領戦を描いたものですが、草賊は反乱を起こす賊徒を罵る言葉。
 
 明治開戦も昭和開戦もともに自存自衛ではなくまさに分捕り=侵略戦争だったことが絵を通じて理解できた美術展でした。今年は日清戦争終結120年、日露戦争終結110年、太平洋戦争敗戦70年。いま権力に抗う全国紙はしんぶん赤旗のみ。集団的自衛権を行使可能とする安保法制の大改悪を実行しようとする安倍政権に対していっせい地方選挙で痛打を浴びせよう。
 
 

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