2015/02/15

散歩みち 2015年2月15日号




 本当に815日は終戦記念日なんだろうか? 
時計の針を70年前に戻します。1945年2月11日米英ソの首脳が黒海沿岸の都市ヤルタに集合しアメリカはソ連に対日参戦を要望。ソ連首相スターリンは「千島列島をソビエト連邦に引き渡すこと」を求めヤルタ秘密協定に盛り込むことに成功します。重要なのはソ連の対日参戦はアメリカの要求であり、千島列島の領有はソ連の要求なのですがサンフランシスコ平和条約に盛り込んだのはアメリカだということです。 

 ソ連はアメリカによって長崎にプルトニウム型核兵器が投下される8月9日未明から対日参戦し満州から順次樺太、千島へと軍を進め93日に歯舞群島にソ連軍が上陸。95日までに占領を完了。815日の昭和天皇による玉音放送後にも戦闘はつづき犠牲者が生まれ決して戦争は終わってはいません。
 
東京大空襲戦災資料センター
 
 
 日本政府が降伏文書に調印した92日以降、沖縄では97日に沖縄での降伏調印式が行われています。日本の指導者が戦争を早期に終結できていたなら東京大空襲も沖縄戦も2都市への核兵器使用も「北方領土」問題も無かったはずです。

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