2011/02/14

てけれっつのぱ

 勇気と希望が沸きました。今夜、芸術ホールで行なわれた劇団文学座による「てけれっつのぱ」を観ての感想です。原作は小樽在住の小説家、蜂谷涼さんの同名の小説です。
 
 江戸から明治へと時代が大きく変わり、文明開化の掛け声の裏で時代に翻弄された人々が新天地、北海道を目指しました。楽園の地という触れ込みもあり、本州で食い扶持をなくした多くの旧士族や飢饉で食べられなくなった農民まで、数多くの民が故郷を後に、北海道を目指しました。
 
 北海道の土地は渡島半島の一部を除いては、アイヌ民族の暮らす大地でした。私たち北海道民のほとんどは何代か前に本州から渡ってきた移民です。

 私の父方の祖父は新潟県佐渡、祖母は青森県つがる市、母方の祖父は埼玉県熊谷市、祖母はさいたま市岩槻区出身で、戦後、満州から知人を頼って函館に住み始めたようです。

 だから、私は北海道民3代目です。

 いまの日本は閉塞感が覆っていますが、「てけれっつのぱ」は希望を見失っている現在の日本人に勇気と希望を与えてくれる内容の物語です。

 

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