2012/10/03

函館市議会 新幹線特別委員会報告

青森~新青森間のアクセス列車となっているスーパーつがる(新青森駅)


 本日、北海道新幹線新函館駅(仮称)開業に関する調査特別委員会が函館市役所7階特別委員会室で行われました。
 
今日の委員会は各委員から今後の調査、研究内容についての意見を出し合い、それに基づき次回以降の委員会で何を話し合っていくのかを確認するだけで20分もかからずに終了。
 
 私は、新幹線開業が3年と迫る中、新函館駅(仮称)~現函館駅間のアクセスについて、JR北海道が約束した、(新函館~五稜郭間の)電化について、今後の見通しを確認する必要があるのではないか、また市民から函館駅には特急は停車するのか心配する声も出ている。現在は札幌行きは七飯駅から藤城線を経由し、札幌からの函館行きは仁山経由で運行されているが、函館駅までどのように特急が入ってくるのかもきちんと市民に伝える必要がある。観光振興も重要で、道南エリアだけでなく青森県、下北地方もふくめて広域観光を調査研究する必要があると提起しました。
 
 
 新幹線駅名問題(函館市長は仮称名の新函館駅を、北斗市長、北斗市議会は北斗函館駅を求めている)に関しては、各委員からは特別意見は出なかったが、出村勝彦委員長(市政クラブ)は、「ネーミングについては、北斗市のことを理解する。(函館市議会)として別にアクションを起こさずに穏便に、共通の理念で進めていくことで、そうすることでネーミングについて理解を得ることができるのではないかと思う」と駅名問題については特別委員会では、北斗市に配慮しアクションを起こさないで進めたいという気持ちを表明しました。
 
 
 次回の委員会で、2008年3月に函館市新幹線対策室が作成した「新幹線で未来を創るまちづくり」構想と、同じ2008年11月に北海道新幹線開業はこだて活性化協議会が作成した「北海道新幹線開業はこだて活性化アクションプラン」について、それぞれの進捗状況等を議論していくことになりました。
 
 私は、駅名問題よりも函館駅と新幹線の新函館(仮称)駅間が18Kmと長距離であるため、この間のアクセス、速達性が最も求められるためJR北海道による電化と電車の運行によるスピードアップと快適性が何よりも求められると考えます。そのためにも、JR北海道による電化工事の計画、運行する車両についてJR北海道の考えも確認し、必要であれば意見もしていかなければならないと考えます。
 
 ちなみに、函館駅と新幹線の新函館(仮称)駅間18Kmがいかに長距離であるのか考えてみますと、まず、津軽海峡の最も狭いところは、汐首岬と大間崎間の17.5Kmです。
 
JR京葉線でいえば東京駅から、東京ディズニーランドの最寄駅である舞浜駅までが、12.7Km、新浦安駅までが16.1Km、市川塩浜駅までが18.2Kmと東京駅から東京ディズニーランドを通り越して千葉県市川市までの距離に相当します。
東京~市川塩浜間は電車が22分で運行しています。(その間7駅)
 
 函館駅から新函館駅(仮称)ができる渡島大野駅まで17.9Km、非電化区間なので気動車(ディーゼル車)が27分かけて運行しています(その間4駅/五稜郭、桔梗、大中山、七飯)が、
函館から渡島大野行きは現在1日8本しか運行されていません。
 
 札幌行きの特急スーパー北斗、北斗は七飯駅を過ぎると右に大きくカーブする高架橋を上がり渡島大野とは違う方向に進みます。この路線を通称・藤城線と呼びます、逆に札幌から函館に向かう時はこの藤城線には入らず仁山信号場(駅)から渡島大野駅を経て函館駅に入線します。
 電化はもちろんのこと、渡島大野~七飯間の複線化、この区間の運行についてのJR貨物との協議などが必要になってくるのではないかと想像します。


東北新幹線 の終着駅である新青森駅はどうでしょうか。
 
 
 新青森駅の隣りの駅(奥羽本線経由)が青森駅です。この間、わずか3.9Km、
4分~6分で 青森から新青森間だけでもで1日32本も運行しているのです。
 
このことからも、函館~新函館(仮称)間のアクセスについてのJR内部の協議内容を早く知る必要があると私は考えています。
 
 
                                     2012.10.3 本間勝美
 
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿