2012/01/18

新幹線が来る前に考えること





本日、北海道新幹線建設促進道南地方期成会、渡島総合振興局、檜山振興局の主催、北斗市の共催で開催された、北海道新幹線道南フォーラムin北斗に行ってまいりました。

フォーラムのサブタイトルは「新幹線開業はゴールではなく新たなスタート、あと4年、新幹線の活用に向け、どのように取り組むべきかを考える」

講演は3つ
①「北海道新幹線の建設の現状について」
  鉄道・運輸機構 北海道新幹線建設局 次長  安東祐三 氏

「東北新幹線開業から1年」
 (財)青森地域社会研究所 地域振興部長 竹内 真司 氏

③「新青森駅開業に向けた青森市の取り組みについて」
  青森市 経済部 新幹線開業対策課長 竹内 芳 氏

3つの講演を聞いて考えたこと!

★北海道新幹線はそのほとんどがトンネル区間と言われますが、現在建設の進む青函トン
 ネルを抜け木古内から新函館間だけ見てもその43%がトンネルだということ。新幹線では雄大?な北海道の景観を堪能することはできないのです。いま江差線(並行在来線)の上磯~木古内間は、津軽海峡、函館山を俯瞰する函館湾、太平洋セメント上磯工場と秀峰駒ヶ岳を望む景観は観光に活かせる景観だと私も思っていますので、この区間の鉄路維持は周遊観光にとって重要な路線と考えています。

★高速化による所要時間短縮効果について、青森~東京間の所要時間を比較。
 開業前は3時間59分だったが、開業で3時間20分、その後3時間10分となり
 2012年末には3時間5分となると、しかし、新青森駅から青森駅まで20分から3 0分別途時間がかかると・・・・
 この話を聞いて、あれ、青森~新青森間は4Kmしか離れてなく、しかもひとつ隣りの  駅なのにどうしてこんなに時間がかかるのか?これでは、中心市街地からの時間短縮効果は乗り換えによって相殺されてしまっていると考えました。新函館(仮称)駅~函館駅間は約18㎞、JR北海道はこの区間を電化して速達電車(快速)を走らせる考えですが、JRはたしか17分くらいと発表していたと思います。札幌方面からの上りの北斗に乗るとちょうど新函館から函館まではこのくらいの時間で移動できますが、この間は五稜郭駅のみに停車します。この区間には五稜郭、桔梗、大中山、七飯の4駅がありますが、七飯駅にも停車するとさらに時間はかかるのではないだろうかと考えます。

★また、新幹線効果はローカル線にも波及したとの報告もありました。JR五能線のリゾートしらかみは新青森開業後の年末年始に250%の利用客増だったと。
これは、九州新幹線の全線開業にも言えることで、最大限、観光に活かす、そしてその波及効果を地域全体に広げていくためには、ローカル線、(魅力度を増したローカル線、いまのままではダメ)の存在が大きいということをこの講演を聞いてさらに思いを深めたところです。

ようするに、新幹線だけではだめだということです。地域の足を守り、その路線の魅力向上を図り観光面にも寄与して利用客を増やすことが重要と私は考えます。



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