2012/01/27

一鉄道ファンの声




大沼と駒ヶ岳(函館発森行き特別列車より撮影)

昨日26日の北海道新聞の読者の声欄、「新幹線で高速化 旅の楽しみ減る」という函館市の公務員氏(39歳)の投稿を読み。うなずきました。


北海道新幹線の札幌延伸が決まりましたが、75%がトンネルなので車窓からの景色を楽しむことはできません。新幹線を否定はしませんが、寝台列車や各駅停車の列車など旅の楽しみ方のバリエーションがあることが観光には大事だと私も思っています。


公務員氏は、「新幹線建設の地元自治体の多額の費用負担の問題、並行在来線の第3セクター化後の経営難などを指摘し、在来線の特急や寝台列車の廃止の問題に言及して、これは旅の楽しみを奪うもの」と手厳しい。


そして、「JRや道、国交省関係者に対して、BS放送などの鉄道旅番組を見るように勧めている。
番組を見ると、海外の鉄道が利用者にとっていかに魅力的かわかるので学んでほしい」と。




私も鉄道の旅番組が好きで、またテレビ朝日系列の「世界の車窓」も大好きな番組のひとつです。北海道の雄大な景色、道南でも、私は青森方面からのスーパー白鳥、白鳥から見る、津軽海峡沿いを走る景観、ペリーの黒船来航の絵図と同じ構図に見ることができる、北斗市矢不来を過ぎてたあたりからの函館湾と函館山の景観が大好きです。


札幌行きのスーパー北斗、北斗では七飯駅を過ぎて通称・藤城線に入り右にカーブをしながら高架橋を上がっていく時、眼下に広がる町並みが、まるで飛行機の離陸時ような気分にさせてくれるのも楽しみのひとつです。そして何といっても大沼と駒が岳を一望する景色は圧巻です。


やはり並行在来線は地域の足としても、観光面から見ても重要なことは言うまでもありません。
いまJR東海は多額の費用をかけて東京~名古屋間を結ぶ中央新幹線を建設中です。車両はリニアモータカーです。国鉄がJRになって、1つの会社ではなく全国6つの旅客鉄道会社に分離しました。JR東海は、ドル箱路線の東海道新幹線を持っているため利益がでる構造になっています。その利益で、中央リニア新幹線をいま建設しているのです。




本来、鉄道は公共的な輸送機関です。国鉄の財産は国民のものでした、JRは完全な民間会社ではありません。ユニバーサルサービスとしてその利益を地方の鉄道に分配する必要が本来あると思います。


いまいちどJRのあり方について論議する必要があるのではないかと考えています。





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