2012/04/29

函館市内の福島からの避難者と市議との交流会に参加

 今日午後から函館市民まちづくりセンターにて、放射能汚染で苦しむ福島県の人々などを支援するボランティア組織、函館むすびば(丸藤競代表)が函館市内で避難生活を送る福島県の方々と市議会議員との交流の場を設けていただき参加してきました。市議会議員の参加者は私のほか、紺谷市議(共産党)、道畑市議(民主市民ネット)、見付市議(民主市民ネット)、工藤恵美市議(市政クラブ)、藤井市議(市政クラブ)、茂木市議(公明党)、工藤篤市議(市民クラブ)の8名で、函館市議会のすべての会派から参加しました。






















 いわき市から夫を残し3人のこどもと避難生活を送る女性、福島市から夫を残し2人のこどもと避難生活を送る女性はそれぞれ函館市内の市営住宅で生活されている。
2人の女性からは、市議会議員が来てくれ、私たちの要望を聞いてくれ、ひとつでも願いをかなえてもらいたいと話しました。

 福島第一原発から60KMの鮫川村からインターネットでアパートを探し、右も左もわからない函館に夫を残しこどもと避難生活する女性は、最初は泣いてばかりいた、そして函館でもすぐそばに大間原発が建設されていることを知った、原発はもういらない。自分はこれからどのように生きていけばいいのかと考えながら函館で生活してきた。いま福島に残る人たちと避難生活をしている私たちとの距離がどんどんと広がっているように思える。チェルノブイリから学ぶと、大人はいいが子どもは大人の判断で人生が左右される、本当い東電には怒りを覚える。今日は、こうして市議との懇談をもっていただいて私たちはまだ見捨てられていないとわかったと話しました。

 昨年9月に教師である妻を残し次男をつれて函館に来た学習塾を経営していた男性は、福島避難者ネットワーク~函館をつくり、函館に住む避難者の要望をA4版、大綱4点整に整理してくれました。

 また、今日参加できない函館で避難生活をする方の声を、むすびばの大野ゆり副代表が報告しました。

 避難生活を送る方々は、夫または妻を福島に残しての2重生活で負担も大きく経済的にも困難な状況だということが意見交換の場で明らかになりました。また函館市内の公共交通機関料金が割高、昨年は無料だった幼稚園も有料、子どもの修学旅行の費用の5万9千円を一括でといわれるが大変だ、福島県庁から18才未満の子どもに行われる県民健康管理調査に係る甲状腺検査の実施の案内が来て6月4日に福島市内で検査を行うというが、どうして福島まで検査に行けようかと、函館市内でも出来ないのか。

また2013年3月末までの市営住宅入居の延長、雇用の確保、学校給食の放射能検査などなど多岐に渡る要望が出されました。

 給食の放射能検査は、日本共産党として紺谷市議が議会でも取り上げていますが、函館市(市立函館保健所)はまったく危機感がなく、函館の子どもたちのいのち安全を守ろうとする姿勢が見られません。中核市として市立函館保健所に食品の放射能を測定する機器を早急に購入するよう求めて行くほか、市営住宅入居の延長はもとより、国の責任で市内にある国家公務員住宅や開発局宿舎などの空き部屋なども提供するよう国に対しても働きかけを行う必要があります。

これらの問題を、他の会派の議員さんたちとも共同して、取り組んでいきたいと思います。

                              2012.4.29










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