2012/03/25

茶色の朝と大阪維新の会


 選挙で勝ちさえすれば民意は示された。すべて白紙委任といわんばかりに自分の意見には無条件にしたがってもらう、そういう人物が首相公選制を声高に叫んでいます。橋下徹大阪市長です。彼が首相になったらと思うだけで空恐ろしくなります。


思想信条、良心の自由をうたった憲法第19条にも抵触する、大阪市職員に対して行おうとしたアンケート調査(内容は思想調査そのもの)は大阪市の特別顧問で函館市出身の野村修也弁護士が担当しています。野村弁護士は小泉政権時代、経済財政諮問会議の専門委員であり竹中平蔵氏のもとで金融庁の顧問をつとめた人物、また小泉政権で内閣特別顧問だった堺谷太一氏は橋下徹大阪市長の指南役です。

ちょっと言葉は過激ですが、アメリカ政府と日本経団連など財界の召使いになっている民主党野田政権はいま「社会保障の解体と大企業と富裕層が栄え大多数のお馬鹿な国民が塗炭の苦しみを味わう国づくり一体改革」へ血眼になって、それこそ不退転の決意で臨んでいます。


自民党の受け皿としてつくられた民主党(旧民主党と自由党の合併で結成)は名実ともに第2自民党となり、各種世論調査でも2大政党離れが顕著なため、第3の受け皿(政党)をつくることが至上命題となりまたぞや財界が自分たちの利益を守るために準備をした政党が橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会です。


いまメディアをつかって虚構をつくり多くの善良な日本国民を欺いて国政も視野に入れています。
小泉でも、野田でも出来なかったことを行うために。

 茶色の朝というフランスの寓話があります。フランク・パヴロフが書いた寓話です。日本でも大月書店が2003年に日本語訳の本を発行しています。私は2004年3月25日発行の第5刷の版の本をもっています。
登場人物は「俺」と「シャルリー」、茶色党が政権を握り、社会が少しずつ茶色に染まっていくがとりあえず自分たちの生活には関係ないと日々過ごしているうちに自分たちに災いが襲ってくるというストーリーです。

やり過ごさないこと、考えることの必要性を説いています。


 小泉純一郎首相が「民間に出来ることは民間に」といいました、郵便局の民営化をするために解散総選挙まで行いました。マスメディアが熱狂的に煽りたて大勝利しました。そして次から次へと国民生活を破壊する政策を進めました。このとき日本は貧困格差が大きく広がっていましたが竹中平蔵氏は日本に貧困はないと断言していました。 小泉フィーバーに熱を上げた函館市民が私にいいました、小泉の野郎に騙されたと。同じことをいう函館市民に何度も出会いました。

日本国民は騙されやすいのか、忘れやすいのか・・・ 人が良いのか・・・

マスメディアが元凶ですが、橋下徹と大阪維新の会の動きはまたあの時の再現かと思います。茶色の朝に登場する「茶色党」と「大阪維新の会」が重なって見えてしまうのです。

共産党の機関紙「しんぶん赤旗」 偏った新聞、共産党の偏った考えとか言われることがあります。実は偏っているのは大新聞であったり、テレビマスコミであったりするのです。
私はしんぶん赤旗以外の新聞に目を通しますが、赤旗がなければ何が真実なのかまったくわかりません。これは私が共産党員だからではないのです。

私は今後とも大阪維新の会の動きに警鐘を鳴らしていきたいと思います。


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